小樽の展望閣

2002/3/12 屁マン さんより

5、6年前だったでしょうか。

当時、学生時代からの友人達と心霊スポットと呼ばれる 所に行くのが流行っていまして。

色々と行ってみましたが、僕は霊感がないのでしょ うか、何かをみた!とか何かを感じるという事は

それまでありませんでした。

ある日、今度は小樽の展望閣に行ってみようという話しになって、心霊スポット好き のN、

多少霊感の様なものがあると言うSさん、霊はまったく信じていないと言うK、 強引に連れ出されたT、

それと僕というメンバーで車2台で行きました。

小樽に着き、某食堂の横の坂を上がって行き手前の新館が見えてきた所でKが

「俺は 行かない。ここで待っている」といいだして、仕方が無いので車を降り徒歩で廃墟の 方に向かいました。

で、現地に着き手前の柵を乗り越えて入って行きます。

中には他にも肝試しにきたの か、若い男のグループ数組いて、彼らの明かりもあるせいか怖いと

感じることもなく トイレ、地下室、屋上など一通り見て回り途中でNが大声を突然出して驚かせるとい う事があったくらいで

何事もなくもどってきました。

坂を下りて車に向かう途中Sさんが、いつも元気な彼女がいつになく口数が少なかっ たと思っていた所突然、

せかす様に「ねえ、早く戻ろう!」と何度も言って来るので 訳が解からずとにかく急いで車にもどりました。

車の所に戻ると僕たちの車の横に見慣れた車が一台止まっているので近づいてみると

普段から霊感が強いと言われているFとその友人のOでした。どうやらKが暇で呼んだ様でした。

そして車から降りてきたFが「ここはやばいよ。早くかえろうぜ。」と真 顔で言うもんだから皆怖くなったようで

帰ろうという事になりました。

帰りはFの車 に僕とSさん、運転手のFが乗ってかえりました。

帰りの車で僕はFさんに

「なんであ んなに急かしたんだよ。もしかしてなんか見たとか言うんじゃないだろうな?」と言 うと、

「うん、実は見ちゃったんだよね・・・。それも二回・・・。」といいだしま した。

「まじかよ!何時?」と聞くとかわりにFが、「外から見える地下に続く窓の 所と屋上の所じゃない?」といい、

「そうそう!上の方は暗いぼんやりした感じでよ く見えなかったけど・・・。」

「地下の方、女の人だろ。お前ら降りてくる時にこっ ちみてたよ。」

「うん・・・、降りてくる時に後ろの方みたらはっきりみえちゃって ・・・。」

ふたりがやたらと普通のことの様に話すので、そんなこともあるなかな あ、なんて考えてる内に

家につきそこで解散となりました。

部屋に行き一人でいると さっきのことをおもいだして、怖いからテレビでもつけて寝ようかなと思い、

リモコ ンを手に取った瞬間背筋をいままで感じたことのないような物凄い悪寒が駆け抜けたとおもうと

それがずっととまりません。

そして狭い部屋にいるのになぜか後ろから何 かに追いかけれられてるような感覚におちいり、

訳が解からないで部屋をグルグルと逃げ回っていると突然口をついてでた言葉が

「わ るかった!わるかったって!もう、しないから!」でした。

なぜか頭に浮かんだその 言葉を繰り返してる内に異様な悪寒がだんだんと引いてゆき、

完全におさまるとなぜ かすごく落ち着いた気分になりました。

そのあとはあんなに怖かったのについさっき の出来事など無かったようにぐっすり眠れました。

あれから怖くて心霊スポットにはいってません。

 

 

数年後、飲み会があり、そこにSさ んも来ていました。

むかしばなしで盛り上がった時にあの時の話になりました。

Sさ んが言うにはあの時帰りの僕たちが乗った車の後ろをずーっとなにか光るものがつい てきてたそうで

心配していたそうです。

Fとはまだ付き合いがあるので後日そのこと を話すとFも見ていたそうでSさんを心配していたそうです。

   (僕はあの事を話してい ないのでいつも一緒にいて元気だから大丈夫とおもったそうです。」

今はもう何も起 こりませんが、いったいあれはなんだったんでしょうか。